犬を飼おうとするときや、飼っている間にマイクロチップを入れるということを勧められたり、耳にしたりすることがあります。
どのような物かイメージしにくかったり、必要性がわからなかったりという方もいるのではないでしょうか。
しかし、これから長く生活を共にしていくうえで重要なものでもあります。
マイクロチップの意味や必要性についてチェックしておき、これから飼う犬やすでに飼っている犬への適用について考えていくようにしましょう。
目次
犬の体内に入れるマイクロチップはどのような物か
マイクロチップとは、小さな電子タグのことを言います。
生き物の体に埋め込み、体の外側から情報を読み込むことが出来るようにするものです。
それによって、迷子になった時など飼い主が誰かということがわかりやすく、迷子や失踪などのトラブルがあった時に発見しやすくなります。
マイクロチップ自体は長期間使えるので、一度埋め込むことで一生使うことが出来ます。
犬は自分で言葉を話すことが出来ません。場合によっては飼われている犬だということがわからず、保健所などに保護されて一定期間がたつと殺処分されてしまう事もあります。
飼い主がいくら探していたとしても、犬は思ってもいないような遠いところまで移動していることもあり、なかなか見つからないという事もあるのです。
そのようなときにマイクロチップが装着されていれば、犬の飼い主の情報にアクセスすることが出来るようになるので再会できる可能性が高まります。
海外などでは装着が義務化されているところもあるほどです。
うちの愛犬はマイクロチップは必要ないは通用しない
うちの犬はきちんとしつけができているから知らないところへ逃げることはないと甘く考えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
確かにこれまでは逃げることがなかったかもしれませんが、この先は分かりません。
しつけができているかどうかに限らず、思わぬ原因ではぐれてしまったり、脱走してしまったりという事もある物です。
その時に困ってしまっても対応が出来ません。
先回りして対策をとっていかなくてはならないのです。
普段は穏やかで家から勝手に出ることが無い犬であっても、大きな音など恐怖を感じることがあるとパニックを起こすこともあります。
その際につないである紐などをちぎって家から逃げてしまい、行方不明になってしまう事も多いです。
花火の音や雷の音に恐怖を感じて脱走してしまったというケースが多くなっています。
外出中のちょっとした瞬間にリードが離れてしまうというケースもあります。
予測が出来ない原因ではぐれてしまうという事はどのような犬でも考えられることなのです。
うちは大丈夫だからと甘く考えるのではなく、対応を考えておきたいものです。
マイクロチップ以外の対策では十分でないことも
マイクロチップと同じような効果を持つものとして、首輪に名前を書くことや迷子札を付けるということなどが行われています。
もちろんそういったことも一定の効果はあるのですが、十分に効果を発揮しないという事もあるのです。
例えば、首輪に名前を書いていたとしても、汚れが付いたり文字が薄くなったりして読むことが出来ないということが生じます。
迷子札についても同様ですし、札自体が落ちてしまうという事も考えられます。
首輪を装着するときに逃げてしまうという事も考えられますし、首輪自体が外れてしまうというケースもあり、こうした対策だけでは犬を守るということが難しくなります。
そのため、落下や劣化といったことで左右されずに飼い主の情報を伝えることが出来るマイクロチップは必要であるといえます。
しっかり準備できている時に犬がいなくなるとは限りませんから、状況に左右されない対策をとっておくという事は犬を飼ううえで重要なポイントということが出来るでしょう。
愛犬に出来るだけ早くマイクロチップの装着を
犬がいなくなるという事はいつ起こるかわかりません。
日常の散歩の中のちょっとした不注意ではぐれてしまう事もありますし、家にいる間に何かが起こっていなくなることもあります。
災害などが起こってはぐれてしまうという事もあるのです。
それはいつ起こるのか、買主にわからないものでもあります。
後で対応しようと思っていたところ、その前に犬が消えてしまったということになれば取り返しのつかないことになります。
これから飼い始める場合は、健康診断などと同時にマイクロチップの装着を動物病院でお願いするのも良いでしょう。
ペットショップによっては引き渡す際にマイクロチップを装着することになっているところもあります。
すでに飼っている場合は掛かりつけの動物病院で相談をしてみるのがおすすめです。
愛犬を守るためにできること
犬はかわいらしく、人間とも関係を築きやすいため、暮らしの中でのパートナーや家族の一員として大切にしたい存在です。
その犬を、幸せに過ごせるようにしてあげることは犬を飼ううえで必要なことです。
そのための一つの手段として、マイクロチップの装着という事を考えてみてはいかがでしょうか。
犬は言葉を話すことはできません。家族とはぐれてしまったために、家族がいることも伝えることができないまま殺されてしまう事は非常に悲しいものです。
何かトラブルがあってもきちんとお家に戻ってくることが出来るように、飼い主として出来るだけのことはしてあげましょう。
そのためのスタートラインとなるのが、マイクロチップを装着するという事なのです。