老犬が好きなおやつは何?正しいおやつの選び方

老犬おやつ 老犬の食事

だんだんと飼い犬が老齢に近づいてきてしまうと飼い主としては健康状態が気にかかるようになります。

飼い主として何かしてあげられることはないかと考えたら、犬に与えている食べ物に着目するのは重要なことです。

人の場合にも老後の生活を考えて健康寿命を伸ばすために食生活を改善しようという取り組みがよく行われるようになってきました。

同じことが言えるのが老犬が毎日食べているドッグフードです。

飼い犬の健康を守っていこうと考えたらドッグフードに気を使うのも大切ですが、おやつについても工夫をするとより健康を促しやすくなります。

老犬のおやつ選びは、健康維持につながる

老犬になると病気になりやすくなりますが、おやつの選び方次第でリスクを低減させることができます。

このときに重要な観点として挙げられるのが、犬の健康にとってマイナスに作用してしまうリスクがある成分が配合されているものを避け、逆に老犬になってから問題になりやすいことに対してプラス効果がある成分を含んでいるものを選ぶということです。

犬でも、食品添加物は健康リスクになる

犬のおやつにも様々な商品がありますが、必ずしも犬の健康のことを考えてデザインされているものであるとは限りません。

健康リスクになる可能性がある成分として代表的なのが食品添加物であり、着色料や香料、甘味料、酸化防止剤などが用いられているものはあまり健康に良いとは言えないのが事実です。

ドッグフードに使用して良いとされている添加物は人が食べる食品に比べると規制が緩くなっていて、人の場合には禁止されているものも使用することができます。

人に関して許可されている添加物でさえ健康リスクが完全に否定されているわけではないものも少なくありません。

経験的にずっと使用してきて問題が生じていないから大丈夫という考え方で使用が認められているものもあります。

それが実は犬の病気のリスクを高めてしまっている可能性は完全に否定はできないのです。

人の場合でも発がん性や肝障害のリスクがあるということで近年になってから使用が禁止されたものもあります。

老犬になってくると肝臓の機能が低下しがちになり、がんにもなりやすくなる傾向があることから、それを助長してしまうリスクがあるのです。

このような問題に対して添加物を一切使用していないおやつや、酸化防止剤としてビタミンEを用いたり、香料に相当するハーブを使ったりして害を成すおそれがあるものは一切使わずに作られているおやつもあります。

素性の確かな肉原料を使用しているおやつを選ぶ

また、添加物以外にもリスクのある成分を含んでいることもないわけではありません。

肉類が多く含まれているのはドッグフードの特徴ですが、使用されている原料の正体がわからない場合があります。

ミートミールや肉副産物などが用いられているものが多いものの、これらはどのような肉を使っているかがわかりません。

死肉や病気の動物の肉を用いている場合もあり、安全性を確保した上で使用しているとはいえ病気のリスクが高まってしまうリスクを完全に否定できるわけではないのは確かです。

素性の確かな肉原料を用いているおやつを選ぶのがまず重要となります。

それに加えて考慮しておきたいのが穀物を使っているおやつです。

老犬になるとだんだんと消化吸収の能力が低下していってしまいます。

もともと犬はアミラーゼを持っていない影響で穀物の消化を苦手としているので、できるだけ使っていないおやつを選ぶに越したことはありません。

価不飽和脂肪酸を多く含むサーモンオイルは、血管や脳の機能を維持向上させる

おやつに配合されている健康にプラス効果をもたらすような成分も多数あります。

おやつに含まれている脂質について着目するのは良い方法の一つです。

脂質として多価不飽和脂肪酸を多く含むサーモンオイルなどを用いていると、血管や脳の機能を維持向上させられると期待できます。

加齢と共に増えてしまう痴呆症を代表とする中枢神経系の病気や心臓病、高血圧などの心血管系の病気の予防に役立つDHAやEPAなどの多価不飽和脂肪酸は積極的に補充できるようにするのが大切です。

また、肥満防止につながる中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルも良質な脂質として魅力があります。

老犬になると、関節ケア、腸内ケアが大切

一方、老犬になると活動度が低下してしまうことがよくありますが、その原因が関節の痛みであることが珍しくありません。

関節のケアを行っていくために役立つグルコサミン、コンドロイチン、MSMなどを含んでいるおやつを与えるようにするのは効果的な対策です。

元気に活動してきた犬ほど関節の軟骨がすり減って痛みを伴うようになってしまいやすいので、軟骨の原料になるこれらの成分を早めに食べさせるのが良いと言えます。

消化吸収能力の低下は栄養の吸収を妨げる原因となるだけでなく、下痢や便秘を引き起こすこともあるので対策を講じることが重要です。

それに役立つ成分として乳酸菌などのプロバイオティクスが挙げられます。

腸内環境の改善に働きかけられる成分であり、腸の機能を全般的に高めて消化吸収を良くすることが可能です。

感染症のリスクも年齢とともに高まっていきますが、腸内環境の改善は免疫力の強化にもつながることからプロバイオティクスは魅力の大きい成分になっています。

 

このような視点でおやつには不要な成分が入っていなくて、健康を促す成分が入っているものを選ぶのが肝心です。

三食与えているドッグフードから摂取できていない有用成分があったらおやつで補給してあげるのが老後を健康に過ごさせるために良い方法と言えます。