ペットが病院にかかった場合には、人間のように健康保険を使うことができません。
そのため、ちょっとしたけがや病気でもまとまった金額の医療費がかかってしまいますよね。
このような問題を解決してくれるのが、さまざまな会社が発売しているペット用の医療保険です。
医療保険に加入をしていると、支払った治療費の一部を保険でカバーできます。
高額な医療費がかかった時でも、家計の負担を大幅に抑えることが可能になるのです。
目次
ペット保険に加入するには年齢制限がある
ただ、このようなペット用の医療保険も加入できる年齢には制限があります。
一般的に年齢が高くなるほど加入できる保険が少なくなりますので、早めに保険加入を考えておくことは転ばぬ先の杖となります。
老犬や高齢犬として扱われるのは、大体7歳前後です。
この年齢になると、ペットフードなども高齢犬用に切り替える方が見られます。
愛犬がまだ7歳前後の場合は、実のところほとんどのペット保険に加入ができます。
徐々に選択肢が少なくなってくるのが、10歳前後です。ただ、こういった年齢でもまだ入れる保険商品は幾つかあります。
「au損保ペット保険」は、保険金支払いの割合を選べる
例えば、満11歳未満まで加入できるのが「au損保ペット保険」です。
この商品の場合は、保険金支払いの割合を70パーセントと50パーセントから選べます。
50パーセントのコースを選ぶと、10歳の時点で加入をしても保険料が抑えられます。
入院や手術はもちろん、通院の補償もプラスすることが可能ですので、老犬のリハビリに通う時にも役立つ保険と言えるでしょう。
糖尿病などにかかると、犬も毎日インシュリン注射が必要になる場合があります。
このような時には、通院のための費用がかかるのが難点です。
通院もカバーされる保険なら、経済的な負担が少なく済みます。
生涯契約が継続できる終身タイプとなっており、ぺットの老後を長い目で見守る上でも一考の価値があるのが「au損保ペット保険」です。
「あんしんペット保険」は、大きな病気や長期間の治療の時に便利
「あんしんペット保険」の場合も、満11歳未満まで加入が可能です。
こちらは3つのコースが用意されているのが特徴となっており、支払いの割合も70パーセントから80パーセントと若干高めです。
手術をメインにしたコースや入院から通院、手術まですべてカバーされるコースなどがありますので、内容を見てベストな選択ができるのが良い点です。
1年間の支払い限度額も、50万円から70万円と高額になっており、大きな病気や長期間の治療が必要になった時には特に便利な商品です。
毎月の負担といざという時の補償内容を比較して、愛犬に最適なコースを選びましょう。
「あんしんペット保険」は、20歳まで保険の契約を続けることができます。
犬の平均年齢は概ね15歳前後と言われていることから、20歳まで契約を継続出来ればほぼ安心です。
「アイペット保険」は、動物病院で保険証を見せれば自己負担分の支払いだけで済む
口コミでも人気がある「アイペット保険」は、12歳11か月まで申し込みができる終身タイプの保険商品です。
ペット保険に加入するタイミングを逃してしまった、といった時でも「アイペット保険」なら加入できる可能性がでてきます。
この商品も、支払い率の割合を50パーセントと70パーセントから選べます。
動物病院で保険証を見せれば自己負担分の支払いだけで済むのが、こちらの商品の魅力です。
手術の補償に関しては特に手厚くなっていますので、老犬に増えてくるがんや椎間板ヘルニアなどの治療を受ける時にも嬉しい商品と言えますよね。
実際、老犬になると内臓や関節の病気が増えてきます。
手術の時には麻酔の処置や入院が必要となるため、意外にお金がかかるもの。
従って、ペット用の保険で経済的な心配を減らしておくことは大きなメリットになってきます。
「ペッツベスト」は、16歳11か月まで加入ができる
老犬でも入れるペット用保険として評判なのが、「ペッツベスト」です。
「ペッツベスト」の場合は、16歳11か月まで加入ができる貴重な保険商品です。
契約を継続できるのは17歳までとなりますが、病気が増えてくる時期に合わせて一定の備えができます。
この保険もコースを選んで加入をするスタイルです。
一番手厚いコースになると、年間100万円を限度に保険金が支払われます。
高額になりがちな検査や高度な治療を受ける時にも、このような内容なら安心ですよね。
「ペッツベスト」は、実際にペットの治療を手掛けていた獣医師が医療費の問題を解消するためつくった保険です。
そのため、現実のペット医療を踏まえた内容となっています。高齢でも愛犬の健康状態に問題がなければ、こういった商品への加入を考えてみるのも1つの方法です。
なぜ、ペット保険に加入した方が良いのか
年老いた犬と暮らす上で1つの障害となるのが、いかに健康状態を維持するかということです。
犬の場合も高齢になると足腰が弱り、歩行が困難になるなどの症状が現れてきます。
愛犬と快適に暮らすためには、動物病院のサポートが必要になることもあるでしょう。
痛みを和らげる薬治療や辛い症状を抑える処置も、ペット保険に加入をしてれば進めやすくなります。
治療の選択肢が増えますので、いろいろなアプローチで愛犬の負担を減らすことができるでしょう。
老犬に多く見られる糖尿病や心臓の病気は、完治が難しいケースが多々あります。
しかしながら、適切な治療を行うことで症状を悪化させることなく長生きしてもらうことは可能です。
人間と同じように、上手に病気と付き合っていくことも老犬との暮らしでは大切になってきます。
ペット保険に入っていれば、健康診断なども比較的気楽に受けられるようになりますよね。
定期的に獣医師に健康状態を見てもらっておくと、病気の予防がしやすくなるのはもちろん、早めに病気の兆候を見つけることができるでしょう。
病気が軽いうちに手を打てるようになるのも、ペット保険に加入した場合のメリットです。
医療費の心配が少なくなることは、予想以上にプラスになりますよ。
MRIやCTなど高額費用が掛かることに備えておく
近くに大学病院などがある場合は、MRIやCTなどの高度な画像検査を受ける機会もあるでしょう。
こういった検査は、病気の予防や早期発見に大いに役立ちます。
ただ、画像検査は手術と同様に医療費が高額になりがちです。
そのため、費用を心配して検査を断念してしまうケースも見られます。
ペット保険に加入していると、このような状況も避けることができます。
後悔のないような方法で、愛犬の健康を管理することが可能になり、精神的な面でも得られる恩恵は大きいのです。
以前よりも、犬はグンと長生きになっています。
家族の一員として暮らしてきた愛犬と長く一緒にいられるのは飼い主にとって大きな喜びですが、介護などの新たな問題が発生してくるのも事実。
そろそろ高齢犬の年齢に差し掛かってきたら、環境や食事の見直しと合わせて、医療面の備えについても考えておきましょう。
7歳前後から少しずつペット用の医療保険をチェックしていれば、タイミングを逃さずに加入できる可能性が高いです。
年齢が若い方が保険料も安くなるため、老犬の健康を維持するためにも早めにペット保険について情報を集めておくのがおすすめです。