これから子犬を家族に迎えようと考えている方にとって、どう育てたらよいかなどわからないことは多いでしょう。
食事やしつけなど子犬の時期にやっておかなければいけないことはたくさんありますので、まずは月齢ごとに注意すべき点を把握しておくことが大切です。
ここでは、生後4か月までの子犬の育て方で大切なポイントについて説明していきます。
生後1か月目の子犬の育て方
生後1か月の子犬のお世話で注意すべきポイントは保温と薄暗い場所、食事、排せつの4点です。
まず初めに保温ですが、生後1か月程度の子犬は体温調節が難しいため、湯たんぽや電気毛布を使って保温箱の中を温かく保ちましょう。
二つ目に大切なのは、子犬を極力暗い場所で過ごさせることです。
子犬は生後2週間ほどで目が開きますが、まだ視力も弱く免疫力も弱いです。
そのため、保温箱に入れて外には出さず、なるべく薄暗い場所で過ごせるようにしましょう。
三つ目は食事です。
子犬は生後20日頃までは一般的に母乳を飲んで育ちます。
母犬の母乳があまり出ない場合や母犬と一緒にいられない場合は、市販の犬用の粉ミルクを使って飲ませます。
生後3週間を超えるころには乳歯が生えてくるので、離乳食を始められます。
最後に、生後1か月の子犬のお世話で大切になるポイントは排せつです。
生後20日頃までの子犬は自分で排せつすることができません。
母犬が子犬のお尻をなめてあげることで排せつをさせています。
母犬の代わりに飼い主さんが子犬の排せつをさせる場合は、綿棒やガーゼを使い、肛門や尿道の周辺を優しくマッサージするようにしましょう。
生後2ヶ月目の子犬の育て方
一般的にペットショップで販売されている子犬は、生後2か月前後の場合がほとんどです。
そのため、子犬を飼おうと考えている方もこの月齢の子犬を家に迎える場合が多いでしょう。
生後2ヶ月の子犬の育て方のポイントは、まず初めに食事です。
この月齢の子犬は消化力も強くありませんので、胃腸への負担が少なく、栄養の吸収率が良い子犬用のドッグフードを与えましょう。
一度に大量にあげるのではなく、1日3回から4回に分けて与えることがポイントです。
二つ目に大切なのはトイレのしつけです。
子犬を家に迎えた日からしつけを行うのが1番良いでしょう。
初めはうまくできない場合がほとんどですので、優しく叱らずに見守っていくことが大切です。
そして、最後のポイントは予防接種です。
元々免疫力が弱い子犬ですが、さらに低下する時期なので病気にもかかりやすくなってしまいます。
ワクチンなどの予防接種は早め早めに済ませましょう。
生後3か月目の子犬の育て方
生後3か月目に入ると子犬も徐々に新しい環境に慣れ、元気一杯愛らしく動き回るようになります。
そして、この時期は様々なしつけを開始していく時期でもあります。
まず初めに食事ですが、子犬がごはんを食べだして20分くらい経ったら、お皿の中にごはんが残っていても片付けてしまうようにします。
これは飼い主と子犬の主従関係を保つことであり、だらだらと食べ続けるのをやめさせるためでもあります。
二つ目は、簡単なしつけであるハウスや来いといったことから始めることです。
伏せや待てといったしつけはまだ生後3か月の子犬には難しいため、初歩的なものから始めましょう。
三つ目に大切になる予防接種ですが、生後3か月以上の犬は法律により飼い犬登録と年に一度の狂犬病予防注射が義務づけられています。
予防接種の中には複数回接種が必要な場合もあるため、忘れずに受けるようにしましょう。
生後4か月目の子犬の育て方
生後4か月目に入ると、子犬の乳歯は永久歯に生え変わります。
歯が生え変わる時期は口の中がむずむずして痒くなり、何でも噛んでしまうことがあります。
室内飼いですと、大事な家具も気づけば子犬に噛まれてボロボロになってしまうこともあるでしょう。
そんな時は噛んでも良いおもちゃやガムを与えるのがお勧めです。
この月齢で大切なポイントは、まず食事でドライタイプのドッグフードを柔らかくせずに食べさせることです。
ドッグフードの量は、子犬の便を見ながら調整していきます。
二つ目にしつけですが、予防接種を受けて2週間ほど経つと外に散歩に出かけられるようになるため、それまでに首輪やリードを付けて慣らしておくことが大切です。
外の世界は車や他の犬、小さな子供など危害を加えてしまったり、与えられてしまう可能性が出てきます。
飼い主と一緒に同じ速度で歩くつけや行動をストップさせる待て、飼い主の側を離れないようにするリーダーウォークを覚えさせると良いでしょう。
まとめ。可愛い子犬を家族に迎えましょう
子犬の育て方は月齢によって大切なポイントが異なってきますので、お家に迎える子犬が生後何か月なのかをまずは把握することが大切です。
そして、ただ可愛がるだけではなく、時には厳しくしつけも行うことで、子犬はマナーをしっかり身につけることができるでしょう。
大切な家族の一員になる子犬を愛情たっぷりに育てて、長く一緒に過ごしたいものですね。