犬も人と同様に、年齢が進むと食事のとり方などに変化が生じてきます。
食事は健康な体を作る重要なポイントですから必要な栄養が取れるようにしてあげたいものですが、食欲がなくなったり食べる量が少なくなったりという問題が生じやすくなるのです。
年齢を重ねたからこそ、ドッグフードは食べやすいものを選んであげたいものです。
柔らかくて食べやすいウェットドッグフードなどの選択肢も考えながら、愛犬が食べやすいドッグフードを選んであげましょう。
目次
老犬が固いものを食べにくい場合
老犬になると、それまでに比べて固いものが食べにくくなるということが起こります。
歯などに問題が生じやすくなることもあるので、その痛みから強く噛むことが出来なくなりますし、年老いてあごの力が弱くなっていくことも影響します。
そういったことが原因で、それまでに食べていたような硬めのドッグフードが食べにくくなるという事もあるものです。
うまく食べられないことが原因で栄養が取れなくなると、全身が弱ってしまうという事につながります。
そのような場合には、柔らかいフードを試してみるとよいです。ウェットフードなら柔らかく、それほど強く噛まなくても食べることが出来るので食べやすくなりスムーズに食事ができるようになることもあるのです。
急にドッグフードを変えることで食べにくくなるようであれば、現在のドライフードをお湯などでふやかして軟らかくして与えるという方法もあります。
その中にウェットフードを少しずつ混ぜていくことで、新しい味にも慣れてもらいやすくなるでしょう。
老犬の食欲がわかないという場合
老犬になると嗅覚が弱くなる
若いときにはたくさん食べていたのに、年老いたらそれほど食欲がわかなくなってきたという事もあります。
病気などが原因の場合もありますが、そうでない場合には、ニオイの感じ方が若い時と変わってきているという可能性もあります。
香りの感じ方が弱くなってくると、強めの香りでないと食欲がわかないという事もあるようです。
ドライフードは香りが弱めなので、その点から食欲がわきにくいという事も起こってきます。
ウェットドッグフードは匂いが強い
香りが強く出やすいウェットフードを与えることによって、犬にとっての食べやすさにつながっていくこともあります。
ドッグフードをウエットフードに置き換えてしまうという事もできますが、ドライフードにウェットフードを混ぜていくという事も可能です。
ウェットフードのほうが早く食べられてしまうので食べごたえを感じにくくなることもあります。
早く食べてしまいがちな犬にはドライフードと合わせてあげることで食べるペースをコントロールしやすくなるでしょう。
手作りご飯の栄養補助としてウェットのドッグフードを取り入れる
高齢になってくると、食べやすさや体のことを考えて手作りのご飯をあげるというご家庭も多いです。
愛犬の好みや悩みに合った食べ物を与えることが出来るという事はメリットではありますが、全体的な栄養バランスが崩れてしまう可能性もあります。
ドッグフードはそういった点でバランスのとれた総合栄養食と言えますから、バランスを考えると食事のベースの部分はドッグフードを取り入れたいものです。
そこで、手作りのご飯にウェットフードをプラスすることで、美味しさと栄養という二つのポイントをしっかり整えていくことが可能になります。
柔らかいのでトッピングのようにかけてもいいですし、別に与えても構いません。
老犬の場合、一度に多くの量を食べることが難しいので一日数回ご飯を食べることがあります。
手間をかけやすい時間帯には手作りで、忙しい時間にはすぐにあげられるウェットドッグフードでと使い分けることもできるでしょう。
老犬の状況をよく見て食べさせるドッグフードを判断する
老犬だから必ずしもウェットドッグフードを取り入れなければならないという事ではありません。
それまで食べていたドライフードで問題なく食べられているようなら、そのままでも構いません。
固いものを食べることで歯や顎を鍛えることにもつながりますから、食べられているようであれば無理に替えることはないでしょう。
しかし、食べにくさを感じているようであれば対処が必要です。その際にはウェットフードも上手に使いながら食べやすいように調整してあげましょう。
ウェットフードを与えるときも、少しずつ様子を見ながらにするとよいでしょう。
いきなり大量に与えてしまうと、水分の量が変わるためお腹が緩くなるなどの問題につながることがあります。
少量のパウチや、開封後蓋ができる缶などであれば、少量ずつ使っていくということがしやすくなります。
こうしたものを利用して、愛犬の状態や食べ方に合わせて使用する量を調整していくのがおすすめです。
老犬が美味しくご飯を食べられる工夫をする
食事は健康を作る基本となるものです。老犬になったからこそ、食べやすく栄養たっぷりの食事を目指してあげましょう。
食べやすさという点ではウェットフードは特に優れているといえます。
歯や顎が弱くなっていたり問題を抱えていたりするような場合には、柔らかいウェットドッグフードを中心にしてあげると食べやすくなります。
香りが良いのもウェットフードの特徴ですから、食欲が薄れてきた犬にもおすすめです。食べ方や体調などの様子を見ながら、犬が好んで食べられるように与えてあげましょう。
もちろん今のフードや手作りフードに混ぜてあげるという事もできますから、栄養をしっかり取ってもらいたいというときにも取り入れていきたいものです。