愛犬の誤食・誤飲は危険!やめさる方法と対策

誤食・誤飲は危険 犬の飼い方

誤飲や誤食は、消化できない物体や人間の薬など、犬が本来口にすべきでないものを間違って食べてしまったり、飲みこんでしまうことを言います。

消化できるものならお腹を壊すだけで済むのですが、場合によっては中毒を起こしたり、取り除くために開腹手術を要する必要もあるため注意が必要です。

しかなぜ犬は誤飲誤食をしてしまうのでしょうか。

その原因と、誤飲誤食を防ぐために飼い主ができることを確認してみましょう。

犬の誤食の原因は空腹にあり

犬が誤飲や誤食をしてしまう原因として最も大きいのは、やはり空腹です。

人間と同じく、犬が必要とするエネルギーは毎日変わります。

たくさん動けばお腹が空きますし、逆にあまり動かなかった日は少しの量で満腹になるものです。

必要なエネルギー量は季節によっても変わります。

「冬は食べ物がおいしい」「秋は食欲の季節」とつい食べ過ぎてしまった経験はありませんか?

これは犬も同じで、気温が下がるとエネルギーが必要になるので、たくさん食べたがるようになるのです。

にもかかわらず1年通して同じ量のフードしかあげていないとなると、秋冬の犬はお腹が減って仕方がない状態になります。

ましてや人間のように間食をして空腹を紛らわすという方法も取ることができません。

とにかく何かお腹に入れたい、と本来食べてはいけない物を食べてしまうのです。

空腹のあまり散歩中に石や砂まで食べてしまう犬もいます。

誤飲や誤食は0歳から1歳の犬に多いと言われていますが、これも同じ理由です。

成長期まっさかりでいくら食べても足りないからです。

犬の誤飲は、ストレスが原因になっている可能性

ストレスによって誤飲や誤食が起きている場合もあります。

過剰なストレスと興奮によって食べられるものと食べられないものの判断が付かなくなってしまい、誤飲や誤食を起こしてしまう、というケースです。

この場合、ストレスの原因を見極めて取り除いてあげることが急務となります。

ストレスは病気の元にもなるので、しっかり対応してあげましょう。

愛犬がストレスを受けていないか見極めるには、生活環境をしっかりと観察してあげる必要があります。

例えば構い過ぎや構わなさすぎです。

いつも犬の名前を呼んで構い倒していると、犬は気が休まらずストレスを感じてしまいます。

かといっていつも放っておくのでは、飼い主との絆を認識できず、やはり不安な気持ちが強くなってしまうのです。

犬との適切なコミュニケーションを再考してみましょう。

犬が誤飲、誤食しやすい物は?

誤飲誤食事故を起こさないために、まず犬が飲みこんでしまいがちなアイテムを知っておきましょう。

気を付けたいのが保冷剤です。

冷凍しても柔らかいまま使えるタイプのものには、「エチレングリコール」という、犬にとっては猛毒となる物質が使われています。

この物質は舐めると甘いため、遊びで噛んで飲みこんでしまうという事件が起きているのです。

最悪の場合死亡することもあるため、使用の際は犬の行動に気を配る必要があります。

おもちゃのボールも、誤飲を起こしやすいアイテムです。

小さなボールで遊んでいるときに、誤って飲みこんでしまうというケースが多いため、飲みこめない大きさを見極めて与える必要があります。

最近は知っている人も増えてきましたが、チョコレートや玉ねぎなど、犬が食べてはいけない物を飼い主が自ら与えてしまったり、置いておいたものを犬が誤って食べてしまった、というケースもまだあります。

特にチョコレートは油分が多く、犬の鼻にはいい匂いに感じてしまうので、注意しなければなりません。

犬の誤飲・誤食を防ぐには、飼い主が先回りする必要がある

犬の誤飲誤食事故を防ぐためには、犬が飲みこみやすいアイテムを、飼い主が責任を持って犬の周りから遠ざける必要があります。

「気を付ける」というだけでは足りません。

誤飲しやすそうな異物は、犬が届かないところにしっかりと片付けるようにしましょう。

飲み込んでしまえる小さなものは、犬が開けられない引き出しの中か、絶対に届かない高さに置くようにします。

ゴミ箱も要注意です。

犬が体当たりして倒し、中の物を食べてしまうことがあるので、倒れてもふたが開かない物を使うようにしましょう。

誤飲誤食は繰り返すことも多く、それだけ犬の体にとって負担になってしまいます。

大切な愛犬を守るためにも、飼い主が先回りする必要があるのです。

まとめ。飼い主の努力で愛犬を守ろう

犬の誤食や誤飲には、空腹とストレス、2つの原因が考えられます。

愛犬をよく観察して原因を見極め、対応してあげるようにしましょう。

飼い犬の誤飲や誤食は、飼い主の努力で防ぐことができます。

うちの子はしたことがないから、と安心してはいけません。

何かの拍子に思わぬものを飲み込んでしまうこともあるので、犬が飲み込みそうなものは置きっぱなしにしないようにしましょう。