老犬が下痢をしてしまうと、体力を奪われてしまうため、一日中グッタリしてしまう場合もあります。
もしも、年を取った愛犬が下痢をしたのなら、きちんと対処法を考えて、健康な状態に戻す努力をしなければいけません。
絶食やドッグフードの工夫や動物病院など、いろいろな方法があるので、愛犬に合わせたものを選択しましょう。
老犬になると自身の治癒力だけではカバーしきれないため、飼い主がしっかりと面倒を見てあげるべきです。
目次
老犬はいろいろな原因で下痢になる
犬が下痢になる原因は人間と同じで、病気やストレスによって引き起こされる場合が多いです。
また、老犬になることにより、消化器系の機能が弱ってしまって、下痢をしてしまうケースもあります。
もしも、下痢が真っ黒だったり赤かったりするのなら、血が混じっている可能性があります。その場合は、重い病気の可能性もあるため、できる限り動物病院に連れていきましょう。
また、下痢以外にも、嘔吐や熱や震えなどがある場合も、素人では対処法がないので、獣医さんに診てもらったほうがよいです。
しかし、症状が下痢だけなら、自宅で行える対処法を試してみて、動物病院に連れていくかどうかの判断をしましょう。
老犬の下痢の対処法として、消化器系を休ませる
一日ドッグフードを与えるのを控える
病気ではなく、消化器系が弱ったことが原因の下痢ならば、胃腸を休ませると解決できる場合があります。
休ませる方法は簡単で、一日ドッグフードを与えるのをやめるだけです。
絶食を心配に思う方もいるでしょうが、成犬ならば二日や三日食べなくても大丈夫なため、一日くらい食べなくても問題はありません。
下痢で体力を奪われ続けるのはつらいことなので、治すためにも愛犬に一日だけ頑張ってもらいましょう。
下痢で失った水分をペット用スポーツドリンクで補う
なお、絶食するとしても水分は必要なので、いつでも飲めるように用意しておかなければいけません。
もしも、愛犬の身体への負担を軽くしたいのなら、ペット用のスポーツドリンクもおすすめします。
犬の健康を維持するために必要な成分がいろいろと入っているため、絶食時のお供としては最適です。
人間用のスポーツドリンクでも大丈夫ですが、犬用と比べると塩分や糖分が多いため、水で薄めるのを忘れないようにしましょう。
下痢が治ったとしても、愛犬にほかの不調が起こってしまうのでは意味がありません。
老犬になって、胃腸が衰え、ドッグフードが合っていないのかも?
これまで何の問題もなく食べていたドッグフードでも、老犬になったことにより胃腸が衰えて、消化過程に無理が生じているかもしれません。
その場合は、ドッグフードを工夫すれば、下痢を解決できる可能性があります。
一番簡単な方法が、ドッグフードをふやかすことなので、水やお湯に浸してしばらく待ち、柔らかくなったものを与えてあげましょう。
また、消化をサポートする善玉菌が配合された犬用のサプリメントがあるため、そちらをドッグフードに混ぜてみるのもよいです。
なお、現在では老犬用に開発されたドッグフードが販売されているので乗り換えも考えましょう。
老犬用なら消化しやすい素材で作られていて、胃腸の負担をグッと減らせます。
メーカーの公式サイトに、老犬への取り組みが記載されているので、きちんと読んでベストなドッグフードを購入しましょう。
三日経っても治らないのなら動物病院へ
下痢の対処法をいろいろと行ってみても、愛犬の症状が治まらない場合があります。
もしも、三日以上下痢が続くというのなら、家庭でケアできる状態ではないかもしれないので、かかりつけの動物病院に連れていってあげましょう。
獣医さんなら、下痢の原因をハッキリさせてくれて、適切な治療を愛犬に行ってくれます。投薬や手術など愛犬の状態によって対処法は異なるので、しっかりと話を聞いて、最適な治療を受けさせてあげましょう。
なお、獣医さんから、『何日前から症状が起きているのか』や『便はどのような状態なのか』などの病状を聞かれるので、返答を用意しておくことが大切です。
下痢とは直接的な関係はないと思われる症状でも、関連している場合もあるため、愛犬にいつもと違う行動が見られたのなら、それらをすべて獣医さんに伝えるべきです。
老犬の下痢を悪化させないために、日頃から便の状態をチェックしておく
普段の動きからは病気やストレスが感じ取れなくても、下痢という症状で、体調が悪いことを伝えてくる場合があります。
そのため、日頃から便のチェックをきちんと行って、いつもと違いがないかチェックするようにしましょう。
体調が悪い場合の便は、下痢以外にもさまざまな変化が現われるため、どのような変化があるのか一度調べてみることをおすすめします。
老犬になると、体調面での心配事が増えるでしょうから、便に現われる病気の前触れを逃さないようにしましょう。