長年、家族同様に暮らしてきた愛犬。
年老いてくると体力が低下し若い時にはかからなかったような病気になることも考えられます。
何かおかしいなと思った時にすぐに診てもらえるように動物病院を探しておきましょう。
目次
老犬の動物病院選びは、健康な時から診てもらうことが大切
まず探す際の注意ですが、愛犬が年老いて身体が動かなくなったり病気勝ちになる前に探し始めましょう。
健康な時から診てもらっておくと担当医にその犬独自の体質を理解してもらえるし、病気の早期発見にもつながります。
上手な探し方は定期検診や予防接種を受ける時に見つけることです。
実際に診てもらった獣医師に質問しながら、愛犬をまかせられそうか否か判断しましょう。
老犬にとって通いやすく、医療設備が充実している動物病院を選ぶことがポイント
動物病院を選ぶポイントとしては、まず「自宅から通いやすい場所にあること」。
近くに病院があることは重要です。
通院する時に楽ですし、入院したとしても見舞いに行きやすいです。
緊急で診てもらうこともできます。
次に「医療設備が充実していること」。
入院できる施設があれば日頃から通っている病院にそのままあずけることができるので安心です。
さらに手術ができる設備も整っていると尚良いです。
いつも診てもらっている環境で手術を受けることができれば犬も不安にならず飼い主も安心です。
獣医師の態度も見逃せないチェックポイント
「獣医師の態度」も見逃せないチェックポイントです。
人間に対する医療とは違って、治療法や治療費に関しての整備がまだ発展途上なのが動物病院の現状です。
当然、それぞれの動物病院によって診断する際の対応がまちまちになってしまいます。
家族ともいえる愛犬の命をまかせるのなら、信頼できる病院であることが大事です。
まず獣医師の態度をよく観察し、全てをまかせても大丈夫か否か判断しましょう。
治療に関する知識が豊富なことも大切ですが、何より犬を物のように扱っていないかどうか、飼い主と同じように愛情をもって接してくれているかどうかをよく見極めましょう。
獣医師のほかにも、看護師や受付の係など従業員の態度も見ておくことが大事です。
獣医師の指示がスタッフの末端にまでしっかり伝わっていないと思わぬ事故が起こったりするものです。
いい加減な対応をしていないか、何回か通って観察するのがおすすめです。
専門病院と提携していて、病状によって迅速に紹介してくれること
「場合によっては上級の病院を紹介してくれること」も重要なポイントです。
いつもの慣れ親しんだ病院で何もかも対応できれば良いのですが、そうも行きません。
人間同様、ペットの医療も日々進化しています。
病気の種類や進行の具合によっては、その病院ではあまり詳しくない分野のものであったり、より高度な治療法が求められる場合もあります。
そのような時に、上級の病院をすぐに紹介してもらえるようになっていると安心です。
また、そのように他の病院と提携しているような所であれば、日頃から最新の医療技術に関する情報も共有しているので、より正確な診断が期待できます。
不衛生な動物病院は避けるべき
「病院内の施設が清潔に保たれていること」は基本ですが大切なポイントです。
いくら最新の治療法を導入していても、医師やスタッフの数が多くても、病院の中が清潔でなければ、病気が治るどころかそこに繁殖した雑菌から思わぬ感染症にかかる危険もあります。
予防接種などを受けに行った際、よく観察して、不衛生だと感じた病院は止めた方が良いでしょう。
診断時間が極端に短い場合は注意が必要
「診断時間が極端に短くないこと」も注意してチェックしたいポイントです。
特に獣医師の人数が少ないのに、待合室で待つ時間が短く、どんどん順番が進んで行くような時は要注意です。
待ち時間が短いのだから良いのでは、と思われるかもしれませんが、それは診断時間が短いことも意味します。
飼い主の話を聞かず、問診も十分に時間をかけて行わずに診断を下し、薬だけ与えて帰そうとする。
そういう診断では良くなるはずがありませんので気をつけましょう。
治療法について、納得できる説明をしてくれること
「治療法について分かりやすく説明してくれること」も大事です。
人間に対する場合もそうですが、患者が納得していないのに治療することはできません。
問診をじっくり時間をかけて行うのと同様に、これからどういう治療を行うか、なぜそのような施術をしなければならないのかを飼い主が納得するまでじっくり説明してくれるような獣医師であるかどうかが重要です。
とにかく急いで治療をしようとせず、専門用語等についてこちらが質問した際にきちんとこちらが理解するまで説明してくれるような態度であるか、しっかり観察しましょう。
診療代が明確であり妥当であること
「料金が明確であり妥当であること」も飼い主としては気になるポイントです。
診察と治療に関して何にいくらかかっているかという明細が表記されていることも大事ですし、極端に高かったり安かったりしないことも大事です。
金額については定期検診などで幾つかの病院を回るうちに比較できることですので、極端な料金を設定している病院は避けた方が良いでしょう。
緊急診療が対応可能な動物病院を選ぶこと
「緊急診療にも対応可能であること」も押さえておきたいポイントです。
特に年老いた犬の場合、前触れもなく突然に体調を崩すことが多くなります。
病院の診察時間外に急変することもあるでしょう。
そのような場合に、すぐに診察してもらえる体制がある病院だと安心です。
具体的に何時から何時まで対応してもらえるのか、どういった治療までしてもらえるのかを予め確かめておきましょう。
動物病院を選ぶ際にポイントとなることはたくさんありますが、基本的には「自分と同じように愛犬のことを考えてくれる病院」であることが重要です。
長年一緒に暮らしてきた家族を安心してまかせられる場所がどうか、じっくり判断して決めましょう。