老犬ホームは、どこをポイントに選べはいいの?選び方を解説

老犬ホーム選び方

飼い犬の平均寿命が年々のびています。

その理由としては、ペットフードの品質向上による栄養失調の減少、ワクチンや駆虫薬の普及による感染症の減少、室内で飼育する飼い主が増えたことによる交通事故の減少などがあります。

この結果、飼い犬が高齢化する割合が高くなり、人間と同様に介護が必要になる場合も多くなりました。

これまでしつけて来たこと、たとえば決められた場所で排泄が出来なくなる、自分で食事が出来なくなる、歩くのに誰かの補助が必要になる、寝たきりになって床ずれが出来る等、高齢化した飼い犬に見られる症状に対して、飼い主が全て対応出来れば良いのですが、飼い主自身も高齢になっていたり、仕事で忙しくそこまで時間を割くことが出来ないというのが現実です。

そうした何らかの事情で老犬の世話が出来ない飼い主から、飼い犬を預かって介護する施設が老犬ホームです。

止むを得ず大切な飼い犬を老犬ホームに預けることになった場合は、人間の介護施設を選ぶ時と同様に慎重に選びましょう。

選ぶ上で幾つかのポイントがあります。

スタッフは24時間常駐しているか

まず、スタッフは24時間常駐しているのか、日勤だけなのかを調べます。

動物は言葉を話せませんし、特に飼い主の元を離れてしまった飼い犬は自分の表情から気持ちを汲み取ってくれる人間が近くにいないので自分の異常をなかなか伝えることが出来ません。

体調の変化などがすぐに分かるような体制が理想です。

即時対応できる動物病院か獣医が専属でいるか

次に、緊急時に即時対応できる動物病院か獣医が専属で居るのかです。

若い健康な犬と違い、老犬は容態が急変すると体力の低下も激しくなります。

体調が悪くなった場合にすぐに対応できる体制があると心強いです。

そして、老犬に合わせた健康管理や栄養管理をきちんと行っているのかを見ます。

日本においては、まだまだ老犬介護に関するノウハウは一部の専門家しか知らないというのが現状です。

確かな技術と知識によって、高齢化した犬のことを考えた管理が行われていることが重要です。

部屋のスペースが快適であるか

また、普段住むことになる部屋は自分だけの専用のスペースがあり、睡眠をとるための寝床も用意されているのかも重要です。

食事をとるために移動するのも困難な老犬であれば、室内で過ごす時間が長くなります。

そんな老犬にとっては限られた部屋のスペースが快適であることが大切です。

窮屈な思いをせずに歩き回れるような空間があることを確認しましょう。

そして寝床に関しても静かにゆっくりと安心して眠れる環境かどうか確認します。

十分な休息は高齢化した犬にとっては重要で、睡眠をしっかりとることで食欲も安定します。

適度な運動をさせてもらえるか

さらに、適度な運動をさせるプログラム、食事の時間等はきちんと管理されているのかをチェックします。

歩行が困難で長時間の散歩が出来ない老犬にとっては、短時間でも自由に歩き回れる場所での運動が健康管理においても大切です。

速くは走れなくても早足で移動できるならドッグランのような施設で遊ばせるのも良いでしょう。

運動と食事のバランスは健康管理の要です。

適度な運動に合わせて、毎食の時間がきちんと管理されているかを確認します。

面会方法や時間の規則はどうなっているか

最後に飼い主との面会方法や時間の規則はどうなっているのか確認しましょう。

ホームに預けた後でも、時間がある時は飼い犬の姿を見に行くことになると思います。

その際の面会方法(自宅で飼っていた時と同様に飼い主と自由に過ごせるのか等)や時間について確認しておきます。

いくら施設が近所にあって面会時間が長くても、面会は平日の昼間のみなどの制限があると会える機会も少なくなるので注意が必要です。

必ず、現地を見学してから決める

そして実際に老犬ホームを選ぶ際には、現地を見学してから決めるようにしましょう。

いつでも見学に来てください、というようなオープンな施設であることも選択ポイントのひとつになります。

見学する際には、建物の外観だけでなく、預けた飼い犬が過ごすことになる室内の様子も見せてもらい、清潔に管理されていることを第一にチェックします。

老犬ホームには様々な環境で育てられた犬が同居することになります。

不衛生な場所では思わぬ感染症にかかる可能性もあります。

さらに、見学の際には、老犬介護の有資格者がスタッフとして勤務しているか、その方の人柄およびその方からの適切な指示で運営が行われているかも気をつけて見ておきたいポイントです。

いくら資格を持っていても、犬に対する愛情が無い事務的な管理では不安ですし、優秀な有資格者が居てもその人の知識や技術が他のスタッフへの指示の中に込められていなければ意味がありません。

自分が飼っている時と同じような態度で犬たちに接しているかどうか。見学で見極める最大のポイントです。

老犬ホームに預ける際、月額以外に掛かる費用があるか確認する

スタッフや施設の設備と共に気になるのは料金です。

地域によって差がありますが、老犬ホームに預ける際の月額は、小型犬が3万円前後、中型犬が4万円前後、大型犬が5万円前後、超大型犬が6万円前後というのが相場です。

この他に別途、入居費が必要なのか、病気になった場合の治療費は別会計なのか等、各老犬ホームによって取り扱いが異なるので確認が必要です。

老犬ホームに預けることは悪いことではない

飼い主によっては「年老いた犬を老犬ホームなどに預けるのは捨てるような行為ではないか」と思われるかも知れません。

けれど、動くことも困難で食事も上手くとれない状態で部屋の中にじっとしているより、一日中、老犬介護のプロたちに囲まれて専門的な健康管理を受けて暮らす方が、飼い犬自身にとっては幸せな老後を過ごすせるかもしれません。

老犬ホームへ預けることは、最期までより快適な生活を送らせてあげるために飼い主が行う愛のある選択の1つという考え方もあるのです。