老犬もペットホテルに預けられるの?選ぶポイントは?

老犬ペットホテル 老犬の生活

ペットというものは、家族形態も変わりつつある現代において、その人の生活を豊かにするための重要な要素となっています。

今や、単なるペットという言葉に収まりきらず、家族のひとり、自分の子どもと同等の存在としてみなす人も多くいます。

大切な存在だからこそ、ペットたちへの扱いも、かつての扱いとは変わり、より丁寧で人に接するものと近いものが求められてきています。

しかし、ペットと暮らしていくうえで問題になることもあります。

それが老化です。

人に身近な犬や猫といったペットは、おおよその場合人よりも早く老化していき、10歳を過ぎれば既に老犬や老猫といった扱いになります。

年を取っていたとしても元気があり、まだ若い犬と同じように活動できるならば問題ありませんが、人と同じように犬や猫たちも年を取るにつれて、食事や排泄といった日常生活が難しくなることや病気を患いやすくなります。

そうなると、より長く健康に生きていくためにはゴハン補助やトイレ介助、投薬といった介護が必要となり、そのようなペットが年々増えつつあることが近年問題となってきています。

ペットを飼うと長期間家を空けることができない

また、老犬や老猫に限ったことではありませんが、ペットと生活しているとどうしても問題になるのは、長時間家を空けることができないという問題です。

犬や猫のペットは自分で食事を用意して決まった時間に食べることはできません。

また、トイレがどんどん汚れてしまったとしても自分では掃除できません。

そして、散歩などの運動も外に出て自由にすることができません。

万全の準備をすれば問題ないこともありますが、数日間家を空けるという事態は、ペットを飼っている人には難しいことです。

そのような問題を解決するのがペットホテルです。

老犬は、ペットホテルで預かってくれない場合がある

ペットホテルとは、その名の通りペットを預けることができるホテルで基本的には犬や猫などからはじまり、インコなどといった少数派のペットも扱うことがあります。

料金はペットの大きさや世話のむずかしさ、ペットホテルの形態などによって変わってきます。

ペットホテルでは取り扱っているペットならばどのようなペットでも預けることができるわけではなく、ある程度の条件があります。

マーキング癖や吠え癖などといったしつけがきちんとできているのかどうかという点、妊娠中や療養中ではないかどうかという点、そして発情期ではないかどうかなどが確認されます。

そして、多くのペットホテルでは犬の預かりをする場合、年齢制限を設けていることがあります。

おおよそのペットホテルでは、早ければ3カ月を超えていれば預かれるというところもありますが、幼犬ならば6カ月から、高齢犬ならば10歳までが上限か、要相談であるという条件を設けています。

先にも述べたように、高齢犬は若い犬とは異なり介護が必要となる場合が多くあります。

それは、人の介護と同じように重労働であることが多く、なかには介護しきれないという事態になり泣く泣く老犬ホームといった施設に預けて世話を一任する飼い主さんもいるほどです。

自分で老犬の介護をし続ける環境がそろっていても、毎日老犬の介護をし続けることは非常に疲れるものです。

リフレッシュをするためにも、老犬も一時的に預かってくれるペットホテルの存在は重要なものとなります。

老犬を預けるペットホテルを選ぶポイント

数少ない中でも老犬を扱ってくれるペットホテルの選び方にはポイントがあります。

老犬なのに預かってくれるだけでうれしいと安易に預けてしまうと、必要となるケアをペットが受けることができずに最悪死期を早める結果となってしまいます。

まず、第一にゴハン補助をどこまでしてくれるのかという点です。

老犬になるとゴハンを食べられない、量が減る、食欲不振になることはよくあり、栄養バランスが崩れてしまい、独自のゴハンで丁寧な食べさせが必要となることもあります。

また、老犬になると脚力の低下で排泄がうまくできなくなるので、おむつや粗相をした際にも対応してくれるのかというトイレ介助をしてくれるのかもポイントです。

そして、犬の楽しみであり健康維持のためにも必要な散歩も、老犬になると脚力低下で興味がなくなることがあるので、それらにも根気よく付き合ってくれるのかを知る必要もあります。

場合によっては寝たきりのこともあり、床ずれを起こさないように寝返りの補助を行ってくれるのか、老犬となり複数の病気となり投薬を必要としている場合は対応してくれるのかを知る必要があります。

人でなくても認知症となって無駄吠えや夜泣きをするので、それでも対応してくれるのかも重要なポイントです。

このほかに老犬ケアとしては口のケアやグルーミングなどがあり、対応している方が普段受けることができないケアも受けられるのでおすすめです。

いざという時のために、動物病院が併設されていると安心

これらの条件は、ペットホテルの説明で知ることができますが、よりおすすめとされているのは動物病院併設のペットホテルであることです。

万が一の場合にすぐに治療を受けるということは大きなポイントです。

これを見越して、ペットホテルではなく動物病院で入院という形で預かってもらうこともできます。

そして、サービス以外の見極めるポイントというものがあります。

そもそもペットホテルの環境が衛生的であるのか、ペットホテルのスタッフの人柄が面倒のかかる老犬を預けるのに不安のないものかどうかをしっかりと見極めましょう。

 

大切な家族ともいえる存在となっているペットの老化は非常に生活に大きな影響を与えます。

ペットホテルに預ける際には、自分の目に映らない部分であるからこそ事前の審査をしっかりと行い預ける必要があります。