もしかして食べ過ぎ?老犬には1日にドッグフードを何回与えるべきか

老犬の食事回数 老犬のドッグフード

子犬だった愛犬も、いつかは老犬となってしまいます。そして、老犬になると今までよりもさらに健康に気を遣わなくてはなりません。

特に食事は長生きさせるためにも一番重視しなければなりません。

今回は、老犬は1日に何回食事を与えるべきかについてみていきます。

ドッグフードを食べなくなる原因や対処法についても見ていくので、老犬を飼っている方は参考にしてみてください。

また、犬を飼っている方は老犬となった際に適切な対応ができるように知っておくといいでしょう。

食事の回数は基本的に2回が基準だが、飼い犬の状態によって臨機応変に対応するべき

愛犬の消化機能の衰えに注意する

老犬の食事回数は、基本的に成犬と同じ回数である2回が基準となります。

しかし、老犬となると体調が変化しやすくなったり、食欲を示さなかったりして、なかなかドッグフードを食べてくれなくなったりします。

そうなった場合は1日2回という決まりに縛られるのではなく、回数を減らしたり増やしたりといった工夫が必要になります。

また、老犬になると消化機能が衰えてしまいます。

そうなると、一度に食べられるフードの量は減ってしまいます。消化機能の衰えに関しては、個体差が激しいです。

そのため、自分の愛犬の消化機能は衰えているのかどうかを適切に把握し、ドッグフードの量を調節してください。

食事回数を減らしても、1日に与えるドッグフードの量は減らさない

しかし、消化機能が衰えたからといって1日に食べさせるフードの量を減らしていいわけではありません。

ドッグフードは適切な量を食べさせないと愛犬が栄養不足になったり、痩せすぎになったりしてしまいます。

そのため、消化機能が衰えたことがわかったら、一度の食事量を減らす代わりに、こまめにドッグフードを与えるようにするべきです。

このようにして、1日に与えるドッグフードの量はできるだけ減らさないようにする工夫が重要になります。

とはいっても、どうしてもフードを食べてくれない場合もあります。そういった場合は、フードを食べてくれない原因を探す必要があります。

老犬がドッグフードを食べなくなる原因とは

老犬に与える食事の回数がわかっていても、実際に食べてくれなければ意味がありません。

老犬がドッグフードを食べなくなってしまう原因はいくつかあります。

1つ目は、運動量と基礎代謝の低下です。加齢とともに基礎代謝が落ち、運動量が減ることで食欲が減退してしまいます。

これを改善するためには、散歩をして運動をさせてあげることが効果的です。

2つ目は食へのこだわりが強くなるからです。

いつも食べていたドッグフードに興味を示さなくなってしまうのはこれが原因となることが多いです。

加齢は運動能力だけでなく、嗅覚や味覚の低下にもつながります。

そのため、普段のドッグフードをおいしいと感じることができなくなってしまうのです。

病気が原因でドッグフードを食べないこともある

ドッグフードを食べなくなる原因の中には、単純な老化以外に病気という可能性もあります。

消化器系の病気や腎不全を起こしてしまっている場合、犬は食欲を示さなくなってしまいます。

また、歯周病もドッグフードを食べなくなってしまう大きな原因の一つです。

そのほかにも、がんやストレス性の体調不良など、ドッグフードを食べなくなってしまう原因となる病気は多数あります。

ここで重要になってくるのは、老犬がドッグフードを食べなくなる原因が単純な老化によるものなのか、病気によるものなのかを見分けることです。

病気の場合は、単純にドッグフードを食べないというだけでなく、下痢や嘔吐、口臭が強いなど、食欲減退以外の症状が同時に現れることが多いです。

また、水を飲まなくなるというのも病気のサインです。病気であれば病院へ行って治療を受けさせてあげましょう。

食欲減退の原因が単純な老化なのか、病気なのかを適切に見分けることも飼い主の務めです。

老犬にドッグフードを食べてもらうための工夫

愛犬の好みを知る

1日にドッグフードを与える回数を把握したら、最後にどうすれば毎回ドッグフードを食べてくれるかという事について知らなければなりません。まず、ドッグフードを食べてもらうには自分の犬がどのタイプのドッグフードが好みかを知る必要があります。ドッグフードには大きく分けてドライフードとウェットフードの2種類があります。今までドライフードをあげていて食欲を示さなかったという事であれば、ウェットフードを試してみてください。そうすることで食欲が戻る可能性があります。

飽きる前にドッグフードを変える

2つ目は、飽きさせないという事です。

飼い犬が飽きる前にドッグフードを変えるようにすることで、食欲をキープすることができます。

臭いや味が違うドッグフードに変えると興味をひきやすいので、ドッグフード選びの際は参考にしてください。

このような工夫をして、ドッグフードを与える回数は毎日調節しつつも、1日に摂取するドッグフードの量は変えないようにしてあげることが老犬にドッグフードをあげるうえで最も重要なポイントとなります。

愛犬の体調に合わせ柔軟な対応が重要

老犬の理想的な食事回数は1日2回としましたが、1日に何回以上食事をしたら不健康になるという事はありません。

大事なのは1日の食事量ですので、食事の回数は健康にあまり影響を与えないという事を覚えておいてください。

一度に食べられる量が減っているのであれば、回数を増やすなどといったように飼い犬の様子を見て、回数をその時その時で決めるようにしてください。

そして、飼い犬の食事の回数を決めるためにも、常に飼い犬の動きに注目しておくことが重要です。

特に老犬になると急激な体調の変化が起こりやすくなります。

食事をした直後に急に体調が悪くなるという事も考えられます。

最後に、愛犬を長生きさせるためにも食事の回数ばかりに気を取られるのではなく、栄養が豊富なフードを選ぶという事を意識しましょう。