近年では、食生活の質が良くなったことであったり医療研究が進んだことによって、人間は健康で長く生きられるようにもなりました。
平均寿命も長くなり、その分だけ以前に比べたら高齢者が増えていることになります。
高齢になると、体が弱って思うように動けなくなり、それによってちょっとしたことでも転倒してしまって大きなけがに発展することがあります。
また、体は健康であってもアルツハイマーなどの脳の病気にかかってしまえば、本人は意識をしていなくても思わぬ行動に出ることがあります。
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老犬の誤食や誤飲は、命の危険もある
高齢まで生き続けるということは、人間同様に犬にもこのような症状が出ることがあり、食べ物ではないものを誤食や誤飲をしてしまうことがあります。
うまく消化ができるものであれば、多少お腹を壊してしまったとしてもその後には元気を取り戻すことができるのですが、消化ができずにお腹の中に残ってしまうものもあり、この場合には最悪のケースとして手術をして取り出すことにもなってしまいます。
一回の手術でも体に大きなダメージを与えることにもなるので、老犬になると体の機能が弱って感染症など手術が原因となって結果的に死んでしまうケースもあります。
病気やけがをしたわけではなく、誤食による手術というのは避けたいものです。
犬が食べてしまうと、中毒症状を起こしてしまう食べ物がある
また、食べたり飲んだりしても人間にとっては何でもないものであっても、犬にとっては体に悪く中毒症状を起こしてしまうものもあります。
ネギ類は、人間にとっては小麦や卵などのようなアレルギー反応が出るような食材でもなく、さまざまな料理に活用できて薬味として欠かせない存在でもあります。
しかし、それは人間の体の中に特殊な酵素を持っているからであって、持っていない犬にとっては血液中のヘモグロビンを壊して溶血性貧血を発生させてしまうことになります。
他にも、ガーデニングや家の中で飾っている花や植物でも誤って食べてしまえば命の危険に関わるようなものもあり、すずらんやユリ、チューリップや水仙などは犬が行くような場所に置かないように注意する必要がありますが、散歩中でも道端に生えている植物に飼い主さんが注意をしながらリードを引いていくというのが対処方法ともなってきます。
家の中には、老犬が食べてはいけない物がころがっている
犬が誤飲してしまいがちなものとして、家の中で飼っているとなると自宅の整理整頓がなされていない場合には思わぬものまで食べてしまうことがあります。
また、書き物をしている時に手が滑ってボールペンのキャップが落ちてしまったり、女性のピアスなどのアクセサリー類、食卓の下の食べこぼしなど、気を付けていてもふいなことで落として犬が食べてしまうことがあります。
他にも、ちょっとの間だと思って置いていたお父さんが吸った後の煙草の吸殻、おじいちゃんが毎食ごとに飲んでいるくすりなどもありがちです。飲もうと思って薬を取り出して水を取りに行っていたなど、ちょっと目を離したすきに老犬が食べてしまったことに気が付いたのなら、すぐにでも吐き出させる必要があります。
薬の誤飲は、一刻も早く体内から取り出す必要がある
薬の場合には、症状にプラスして体重によっても飲む量が決まっていることも多く、人間の体重では体を元気にさせてくれるものであっても、犬の中には大人になっても体重が5キロほどしかない種類もあり、そうなると人間の体重から考えて10倍ほどの強い薬を飲んでしまったことにもなってしまいます。
一刻も早く体内から取り出す必要があり、吐かせることが一番ベストなのですが、すでに薬の作用が効き始めていることもあるので薄めるためにもたくさんの水を飲ませてあげるのが最初の対処方法となります。
大量の水を飲むということは犬が吐き気をもよおすことにもなるのですが、どうしても吐かない場合には病院に早く連れて行って処置してもらう必要があります。
点滴を打ってもらうことによって体内の薬の成分を薄めてもらったり、吐き気をもよおすような薬の投与を行ってもらうことができます。
散歩中の誤食に、十分に注意する必要がある
置いていたものがなくなったり、犬が誤食しているところを発見してしまった場合には、何を食べたり飲んだりしたのかは分かることになりますが、散歩中であれば目を離したすきに何かを食べてしまっていたり、庭ではなしていた時に何かを食べてしまったということもあるものです。
なんだか分からないけれども、咳こんでいたりグーグーと呼吸音がするなどいつもと様子が違うようであれば、飲み込めずに器官でつまっている可能性があります。
このままでは呼吸困難にもなってしまうので、対処方法としては気道確保をして肩甲骨の辺りを叩いてあげると詰まったものを吐かせることができます。