老犬でもペット保険に入れる?加入するメリットを解説

老犬のペット保険 老犬のペット保険

犬用のペット保険には、さまざまな種類があります。

年老いた愛犬を長生きさせたいと思い、ペット保険への加入を検討しようとしている人もいるのではないでしょうか。

その際、そもそも老犬が加入できるペット保険があるのか不安に思うかもしれません。

それに保険加入するメリット・デメリットがよく分からない場合もあるでしょう。

そこで今回は、老犬の保険加入について解説し、メリット・デメリットなども紹介します。

加入できる保険はあるのか?年齢制限は?

老犬でも加入できるペット保険はあります。

保険会社によって、犬がペット保険に加入できる年齢の条件はさまざまです。

たとえば、30日や50日など加入できる生後の経過日数は保険会社ごとに異なります。

同様に、加入できる年齢の上限も保険会社によって違います。

そのため、残念ながら、老犬は加入できないペット保険もあるのです。

犬種によって寿命は異なりますが、10歳前後から老犬といわれるのが一般的です。

そのため、老犬が加入できないペット保険には、10歳を区切りとして判断しているものが多く見られます。

また、10歳以上で加入可能なペット保険でも、基本的には12歳や13歳というような年齢制限を設けています。

つまり、老犬であっても高齢すぎると加入できないのです。

10歳以上になると、加入できる猶予期間はあまり長くないと考えたほうが良いでしょう。

わずかながら16歳まで加入できるペット保険もありますが、加入したい場合はできるだけ早く申し込むのがおすすめです。

ペット保険に加入するメリット

老犬がペット保険に加入するメリットは、金銭面の負担を軽減できることです。

人間と違って、犬には治療費を軽減できる公的な保険はありません。

そのため、基本的には飼い主が全額を負担する必要があります。

金銭面に余裕がない人の場合は、犬が病気にならないか心配しながら日々を送ることになるかもしれません。

特に老犬の場合は病気になりやすいので、不安が大きくなりやすいです。

しかし、ペット保険に加入していれば自己負担が少なくて済むので、そのような不安を減らせます。

多くのペット保険では、通院や入院について1日あたりの補償額を定めています。

保険料が安く、補償額が高いペット保険に加入すれば、メリットが大きく感じられるでしょう。

また、病院に気軽に連れていけるようになることもメリットの1つです。

診察料の負担が大きいと、少しの不調ならしばらく様子を見ようと思う人もいるのではないでしょうか。

老犬の場合は、様態が急変することも考えられるので、本来は早く診察してもらうことが望ましいです。

負担が減って病院に連れていきやすくなるのは、老犬の飼い主には大きなメリットといえます。

ペット保険に加入するデメリット

若い犬がペット保険に加入するケースと比べると、老犬が加入することにはデメリットもあります。

たとえば高齢になるほど保険料が上がるので、加入直後から高い保険料を支払うことになります。

保険料を多く支払っても恩恵を受けられるなら構わないと思う人もいるでしょう。

しかし、その点についても注意しなければならないことがあります。

それは補償の対象外である内容が多くなってしまうことです。

老犬の場合は若い犬と違って、すでに何らかの病気になっていることも多いと考えられます。

そのような病気に対しては、補償の対象外であると定めている保険会社が一般的です。

事前にしっかり確認しておかないと、病弱であることが理由で加入したのに、補償してもらえない事態も起こりえます。

また、通院や入院の回数に制限を設けているペット保険もあるので注意が必要です。

犬も人間と同様に、老化が進むと病院のお世話になることが増えてきます。

若い犬と違って頻繁に入退院を繰り返すことも珍しくないです。

そのような場合は、制限回数を超えてしまわないか不安に感じることが多いかもしれません。

賠償責任の特約も重要?老犬だからと油断しないで!

通院や入院に対する補償だけでなく、特約をチェックすることも忘れてはいけません。

特に重要なのは、賠償責任を補償する特約です。

飼っている犬が他人に噛みついて怪我をさせてしまうと、飼い主に賠償する責任が生じます。

大怪我をさせてしまった場合は、非常に高額な賠償金を請求されてしまうケースもあります。

また、犬が物損事故を起こした場合も賠償しなければなりません。

体力の低下した老犬であれば、活発に動かないので人や物を傷つけることはないと考えていないでしょうか。

しかし、実は老犬になってからの方がリスクが高まることもあります。

犬も高齢になると判断力や記憶力が低下してくるからです。

人間と同様に、認知症になるケースも見受けられます。

そのため、しつけに関する記憶が薄れて、すぐに飛びついたり噛みついたりすることも珍しくありません。

また、弱くなった自分を強く見せようとして、攻撃的な性格になるケースもあります。

老犬を飼っている場合はそのようなリスクを認識しておくことも大切です。

通院と入院だけじゃない?多くの観点で選ぶことが大切!

具体的な補償の内容はペット保険によってさまざまです。

ペット保険というと、犬の通院や入院に対する補償のイメージが強いのではないでしょうか。

健康面の衰えが目立つ老犬の場合は、特に通院や入院の補償のために加入したいと考える人が多いでしょう。

しかし、保険を選ぶときはもっと広い視野を持った方が良いです。

たとえば通院や入院だけでなく、事故にあった場合や手術を行った場合について、補償額を別途定めている保険会社もあります。

また、通院や入院の補償額が高くても制限回数が少ない場合もあります。

老犬の場合は病院の利用頻度が多くなりがちなので、なるべく制限回数を設けていないペット保険を選択するのがおすすめです。

同様の理由で、最高補償額についても高いところを選んでおいたほうが安心できるでしょう。

高額な賠償責任が生じると、今後の生活に大きな支障が生じるかもしれません。

賠償責任の補償額についても慎重に考える必要があります。

安心して愛犬と長く暮らせるように、さまざまな点で最適だと思えるペット保険を選びましょう。