犬は正しくしつけてあげれば基本的に人間のいう事を聞いてくれます。
しかし、しつけが正しくないと愛犬はどんどんいたずらをするようになってしまいます。
そして、そのいたずらは飼い主のとあるNG行為によって引き起こされている場合もあります。
今回は、愛犬にやってはいけないNG行為についてみていきましょう。
もしもやってしまっていることがあれば、改善してみてください。
大声で怒鳴ったり騒いだりする行為はNG
人間の場合、子供が悪いことをしたら大きな声でしかるというのは特に変わったことではありません。
むしろ普通のことといってもいいでしょう。
しかし、犬に対してそれをやってしまうのはNGです。
犬は言葉を理解することはできません。
そのため、強い口調で放ったきつい言葉も犬にとっては何ともありません。
何か飼い主が騒いでいる、程度にしか感じてもらえないのです。
さらに、犬は自分がしている行為と飼い主が怒るという行為に関係性があるとは思ってもいません。
だから、犬は飼い主がなんだかわからないけど騒いでいる、もしかして僕と遊びたいのかなという勘違いをしてしまいます。
この勘違いは、後々さらなる問題行動を引き起こすきっかけになりかねません。
これをやれば飼い主が僕にかまってくれると愛犬が思ってしまったら最後、収拾がつかなくなります。
だから、愛犬を怒鳴ったり、しかるために騒ぎたてたりする行為はやってはいけません。
叩くなどの体罰を与えてはいけない
人間の世界でも、近年体罰はよくないものとして扱われています。
これは、教育の場でよくみられる問題ですが、犬を教育する場でも同じことが言えます。
たとえ相手が犬だからといって、悪いことをしたから体罰を与えるというのは許されません。
しかし、これは倫理的な問題だけではなく、しつけの面でも逆効果となるので二重の意味でNG行為です。
犬は自分がなぜしかられているのか、理由を理解することができません。
だから、体罰を与えるという事で犬はなんだかわからないけれど急に飼い主に痛い目にあわされた、と感じます。
理由が理解できないのであれば、問題行動を犬が自ら直すことはできません。
逆に暴力を振るわれたという事で、犬が本能的に飼い主を攻撃してしまう事にもつながります。
痛みや恐怖で愛犬を支配することは、飼い主として絶対にやってはいけない行為の一つです。
マズルをつかむのはNG
マズルとは、犬の鼻と口のことを指します。
飼い主によっては、愛犬を叱る際にマズルをつかんで無理やり目と目を合わせようとする人がいます。
しかし、この部分は犬にとって非常に敏感な部分です。
そのため、マズルをつかむことで愛犬は飼い主に対して嫌悪感を持ってしまう事があります。
マズルをつかむこと自体は、信頼関係を築き上げていくことで可能になりますが、あくまで芸の一つとして覚えさせるようなものです。
決して叱る際にマズルをつかんではいけません。
一度嫌悪感を抱くと、愛犬は顔に手を伸ばされただけで逃げ出したり攻撃を始めたりするようになります。
場合によっては飼い主もけがをしてしまうので、NG行為の一つとして挙げられます。
目を見つめるのもよくない
人間の場合は、説教をされる際に必ず相手の目を見るように指導を受けます。
子供のころによくこのことで注意された人もいるのではないでしょうか。
しかし、犬の世界ではこの常識は通用しません。
犬にとって目を見つめるという行為は、威嚇や攻撃をするぞ、というサインになります。
愛犬と目を合わせようとして、愛犬が顔をそむけてしまったことはありませんか。
実はその行為は、愛犬があなたに敵対する意思はないよ、というサインなのです。
このことからわかるように、無理やり目を合わせるという行為は犬に恐怖を与える原因となってしまいます。
そして、最終的には怖がってしまったり攻撃してきたりします。
気分によって態度を変えるのはNG
飼い主にもその日の気分があるのは当たり前ですが、犬はそのことを理解できません。
その気分がしつけに出てしまうと、犬は混乱してしまいます。
昨日は怒られたはずの行為を次の日にやったら、飼い主は全く怒らないとなると犬はいつまでもそれが悪いことだと理解することができません。
犬は明るい声で話しかける声に最も反応します。
どれだけその日の気分がよくなくても、しつけを成功させるためには明るい声で話しかけるようなイメージで、しつけを行っていく必要があります。
また、しかる際の言葉は短い言葉することがポイントです。そして、同じ言葉で毎回叱るようにするといいでしょう。
まとめ。飼い主が愛犬を賢くする
犬は人の幼児程度の知能しかないといわれています。
そのため、飼い主が正しくしつけをできるかどうかで愛犬が賢くなるかが変わってきます。
この世に悪い犬はいません。
正しくしつけができなかった人間が、悪い犬にしてしまっているだけです。
愛犬に対してNG行為をしないように心がけて、あなたの家の犬を自慢の愛犬に育ててあげてください。