需要の増加に伴って自宅で犬を飼う人も増えていますが、共に生活をする上で注意しなくてはいけないのが臭いの問題です。
犬は毎日の食事や生活をする環境など、様々な所に臭くなる原因が潜んでいます。
愛犬は家族同然の大切なパートナーである以上、常に清潔にして気持ち良く過ごせるようにしてあげることが大切です。
そこで今回は、犬が臭くなる考えられる原因を紹介すると共に、原因ごとの適切な対策方法について詳しく解説していきます。
目次
犬の匂いには、シャンプーによる臭い落としと乾燥
数ある愛犬の臭いケアの中でも基本となるのがシャンプーです。
犬も人間と同じ生き物である以上、毎日の生活で体が汚れたりゴミや埃が体毛に付着します。
飼い主によってはブラッシングで済ましてしまうケースも少なくありませんが、ブラッシングだけでは皮膚についた汚れや臭いを取り除くことはできません。
そのため、定期的にシャンプーをして清潔な体を保つことが大切です。
ただし、あまり頻繁に行ってしまうと風邪を引いてしまうこともあるので、月に1~2回を目安に行うのがおすすめになります。
シャンプーは人間用のは洗浄力が強すぎるので、必ず犬専用の物にしなくてはいけません。
シャンプーをした時に忘れてはいけないのが乾燥です。
人間の髪の毛と同様に、濡れたままで放置をしておくと、雑菌が繁殖して皮膚病になってしまう恐れがあるだけでなく、悪臭の原因にもなります。
シャンプーが終わったらドライヤーを使ってしっかり乾かすことも忘れてはいけません。
犬の匂い対処方として、毎日食べているドックフードを交換してみる
一般的に悪臭というと外的な原因をイメージされがちですが、外的な物以外にも原因が潜んでいることがあります。
その一つが一見すると無関係のように思われる毎日食べているドッグフードです。
人間がニンニクなどの強い物を食べた翌日は体臭が心なしか臭くなるように、ドックフードも体臭に影響を及ぼすことがあります。
特に注意する物として挙げられるのが脂分が多く含まれている商品です。
脂分を必要以上に摂取すると排便だけでなく体臭もきつくなると言われています。
そのため、ドッグフードは脂や添加物が少ない物を選ぶことが大切です。
中でもおすすめとなるのが体臭と共に健康管理も行えるナチュラルドッグフードになります。
そのほかにも、おやつとして与えるジャーキーも脂分が多く含まれているので注意が必要です。
犬の匂い対策は、やはり、定期的な歯磨きによる口臭対策
体臭と並んで愛犬の臭いの原因として多く挙げられるのが口臭です。
犬の歯磨きは健康管理を管理する上でとても重要なもので、3日に1度のペースでの歯磨きが基本とされています。
歯磨きは口臭はもちろんのこと、虫歯や歯周病を予防することにも繋がるので、しっかりと行うことが大切です。
とはいえ、本来動物は人間のように歯磨きをする習慣がないため、嫌がって拒否されるケースも少なくありません。
そのため、まずは指に巻いて使用する歯磨きシートなどから始めて徐々に慣らしていくのがポイントです。
歯磨きと同様に歯石を取ることも必要となりますが、歯石の除去は個人で行うのは難しいので、動物病院で専門家に任せるのがおすすめになります。
体臭以外では、こまめなトイレを掃除して清潔に保つ
小型犬のように室内で飼うことをメインにしているケースで気を付けなくてはいけないポイントとしてトイレの管理があります。
一般的な犬のように定期的な散歩を行わない室内犬の場合、排泄は自宅内に設置した専用のトイレでするのが基本です。
当然、排泄によって汚れたトシートや砂などはそのまま放置しておけば悪臭の原因になります。
このトイレから放たれる悪臭が犬の皮膚や毛に付着することで臭くなるという事例も少なくありません。
汚れているトイレで用を足すのは人間だけでなく犬にとっても気分の良いものではないので、こまめに掃除をして清潔に保つことが大切です。
もし長年の使用で臭いが染み付いてしまっているのであれば、消臭剤による臭いの上書きをして、それでも改善しない時は新しいトイレの購入が必要になります。
以外に知られていない犬の体臭の原因、肛門膿を搾り出す
臭いの原因の中でも、意外と知られていないものとして挙げられるのが肛門膿です。
犬は肛門の左右の場所に肛門膿と呼ばれる分泌液が蓄積する袋を所持しています。
長年犬を飼っている人でも知らないケースが多いこの肛門膿は、体の大きさや種類にかかわらずどの犬でも臭いがきつく、放置をしたままにしておくと悪臭の原因となってしまうので注意が必要です。
そのため、定期的に搾り出すことが大切になります。
搾り出しはシャンプーをする時に行うと、汚れと一緒に膿も流すことができるのでおすすめです。
犬の臭いがきついと感じたら様々な原因を疑うことが大事
犬が臭くなるのには様々な原因がありますが、人間と同じように、臭くならないようにするには常に清潔に保つことが基本になります。
そのため、意外と見落としがちな目ヤニや散歩から帰ってきた時の足の裏の汚れなど、細かい部分にまで注意を払ってあげるのがポイントです。
今回の記事で上げたもの以外にも、パグのシワの間の汚れやプードルの耳の中など犬種ならではの原因などもあります。
犬種はもちろんのこと、飼育方法によっても原因は違ってくるので、一緒にいて臭いと感じ始めた時は色々な観点から原因を突き止めて行くことが大切です。
もし対策をしても改善が見られない時は、皮膚炎のような病気に罹っていることも考えられるので、動物病院での検査が必要になります。