長年連れそってきた、大切なパートナーであるペットも、去りゆく年月には勝てず老いていきます。
老犬になっても、かわいい事に変わりはなく、家族の一員として、少しでも長生きしてほしいものです。
その為には、日ごろから栄養・運動・睡眠のバランスに気を配り、労わってあげる事が重要です。
それでも、歳をとればとるほど、体調を崩したり、食べ物を喉に詰まらせたり、意識を失ったりという緊急事態がありえます。
老犬の緊急事態!そんな時、どうする?
その時に、あわててパニックにならないように、事前に「備えて」おきましょう。それが、大切な愛犬を守ることになります。
緊急事態の時、マイカーですぐに病院に行く事ができれば、それが一番です。
ですが、マイカーがない場合、またはクルマの運転ができない方は、より十分に備えてください。備えあれば憂いなし。
事前に準備しておけば、きっと役に立ちます。あとから後悔する事は避けましょう!
タクシーで、動物病院に連れて行く
さて、準備は大きく分けて3つあります。
まず、移動はタクシーをおすすめします。
公共の交通機関ですと、時間がかかってしまったり、早朝や深夜の場合は、移動できないからです。
そこで、最寄りのタクシー会社と、行きつけの動物病院の電話番号を1つの紙に書きましょう。
また動物病院は住所まで書いてください。タクシーの運転手さんに見せるためです。
そうする事で、突然の事で動揺していても、メモを見せることで、迅速に病院へ向かうことができます。
メモは、電話のそばか、急な事態でも思い出せるように、わかりやすい場所に置くことをおすすめします。
ご家族がいる場合は、皆がわかるようにしておきましょう。
必需品を1つのバッグにまとめておく
次に、病院のカルテと、タオル・ティッシュ・ビニール袋・リード等を1つのバッグにまとめておきましょう。
いざ、出かけるという時に、その「バッグ1つを持って行けば大丈夫な状態」が理想です。
特にカルテは、日頃の通院履歴や飲んでいる薬、持病や症状など、必要な情報が入っている場合がありますので、忘れないようにすることが肝心です。
移動用のケージを準備する
最後に、移動用のケージを準備することをおすすめします。
ケージを使わない、という方がいらっしゃいますが、一般のタクシーですと嫌がられたり、断られたりするケースがありえます。
一刻を争う事態に、そのようなやり取りは時間の無駄です。
できれば、事前に、利用するタクシー会社に確認しておくと安心です。
大型犬の場合は大変だと思いますが、その辺りを含めて重ねて確認しておいて損はありません。
またケージに入ることに馴れていない場合は、馴らしておくことも大切です。
もし、いきつけの動物病院が遠方の場合は、緊急時に受け入れてくれる近場の病院を決めておくことも、最悪の事態を回避する一つの方法になるでしょう。
近くに、ペットタクシーがあるか探しておく
ちなみに最近では、ペットタクシーというサービスがあります。
主に都心でのサービスになりますが、お住まいの周辺に、会社があるかどうか、調べてみてはどうでしょうか。
特に愛犬が大型の方にはおすすめです。
もちろん、飼い主さんも同乗できますし、スタッフがペットの扱いに慣れているというメリットがあります。
一般のタクシーや知人の方に頼むのと違い、いろいろと気をつかわなくて済みます。
抜け毛や臭いを気にすることもありません。
インターネットやタウンページ等で調べるか、動物病院に尋ねてみるもの良いでしょう。
狂犬病予防やワクチン接種をしていない場合は利用できない等、条件がありますので、こちらも事前に確認しておき、安心な状態で備えましょう。